加藤寛之
「IBMにおける90年代前半の組織改編について」
《報告要旨》
IBMの90年代前半の組織改編を簡単にふりかえります。
IBMは1991年に創業以来初の赤字に転落した。CEOエイカーズは、株式市場の圧力と意
志決定の迅速化を図る観点から、将来の分割をも視野に入れたIBM史上もっとも踏み
込んだ分権化のための組織改編を行った。93年にCEOに就任したガースナーは、分権
型組織は引き継いだものの分割路線を否定し、IBMの規模と範囲を活かす路線に転換
した。
《報告者プロフィール》
報告者:加藤寛之氏
株式会社野村総合研究所 資本市場研究部 企業経営研究室
《プロフィール》
1997年3月 東大経済学部卒(新宅ゼミ)
同年4月 野村総合研究所入社
(入社初日より野村證券 金融研究所 企業調査部に出向)
1998年より野村総合研究所 資本市場研究部 企業経営研究室