MMRC ニュース 2009.10.8 コンピューター産業研究会のお知らせ |
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「製品アーキテクチャから見た事務用ソフト開発の変遷
〜クラウドで何がどう変わる」
戸田 忠良氏:株式会社 戸田ソフトウェアオフィス
代表取締役
日時:2009年10月14日(水)18:30〜21:00
※ご報告は19:00開始となります。
場所:東大COE「ものづくり経営研究センター」
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標記研究会を下記のとおり開催いたしますのでご案内申し上げます。
今回は株式会社戸田ソフトウェアオフィス 代表取締役 戸田忠良氏に
「製品アーキテクチャから見た事務用ソフト開発の変遷
〜クラウドで何がどう変わる」についてご報告いただきます。
出欠の有無は10月12日(月)までにk.tahara@nifty.com(田原)まで
お知らせ下さい。
記
[日 時]
2009年10月14日(水)18:30〜21:00
※ご報告は19:00開始となります。
[テーマ]
「製品アーキテクチャから見た事務用ソフト開発の変遷
〜クラウドで何がどう変わる」
[概 要]
2008年9月のリーマンショック以来、低迷の淵に沈んでいる日本の事務用ソフト開発
ビジネスは、新たに米国発のクラウド・コンピューティング(略称:クラウド)という
これまでと違うビジネスモデルの登場に対処することが求められている。しかし、それ
以前に現状のソフト開発のあり方を明確にすることが必要で、そうでないと、「何をど
う変えるべきか」を議論することは困難となる。そこで、「製品アーキテクチャ」とい
う切り口から、事務用ソフトウェアを分析し、特に日本で長く続いてきたソフト開発手
法の真の姿を浮かび上がらせる試みを行った。
その結果見えてきたことは、基本設計において、機能設計を優先し、構造設計を詳細
設計に延期することで生まれる“準モジュラー型”のシステム・アーキテクチャの存在
である。この方法では、詳細設計以降の作業を一人のSEが責任を持って担当する“万能
型SE一貫生産方式”が採られており、人月方式を意味のあるものにしてきた。そして、
均質な人材が豊富に存在する日本では、この方式は効率的なソフト開発法となり、多く
の業務に情報システム化の恩恵を行き渡らせることに成功した。
また、これまで暗黙にしか意識されてこなかったプログラム空間(Programming Spac
e)の変遷を併せて検討し、クラウドへと至る問題解決の流れを分析した。その結果、
プログラム空間の課題解決と進化が、ソフト開発の変化を生みだす大きな要因のである
ことが分った。また、クラウドに関しては、その基盤技術が生まれたのがグーグルやア
マゾン、ヤフーなどのユーザー企業であることに注目すべきである。インターネットに
おける爆発的なデータ量の伸びに直面した企業が、自社のビジネスの競争力を創出する
ために開発した革新的な技術が、クラウドの画期的なコスト・パフォーマンスを支えて
いるのである。このようなリスクへの挑戦を行うには、これまで長く続いてきたソフト
開発のやり方を脱して、新しいアイディアを生みだし、特に、基本設計において構造設
計に本格的に取組み直し、新しいシステムのあり方を模索する努力が不可欠である。こ
のような趣旨で、以下の内容をお話しする予定である。
(概要項目)
1.事務用ソフトウェアの製品アーキテクチャ
・基本設計で生成されるシステム・アーキテクチャ
・詳細設計で生成されるプログラム・アーキテクチャ
・二つの空間で構成されるプログラム空間の第1世代
・従来のソフト開発は「万能型SE一貫生産方式」
・コンピュータの二つのインターフェース、開発者向けと利用者向け
・受託ソフト開発中心の日本のITビジネス
2.変化を促す技術進展
・オブジェクト指向はソフト技術と業務論理を分離する
・サービス化はモジュラー型に変える試み
3.ソフト開発を激変させるクラウドコンピューティング
・クラウドの背景技術:グーグルを支える技術
・クラウドの種類
・クラウドビジネスとクラウド間競争
・プログラム空間の3世代仮説
4.日本ITサービス業のバージョンアップシナリオ
・イノベーションの鍵は「QCDの同時改善」
・屈強なユーザーの挑戦が鍵
・日本の先進事例
[報告者]
戸田 忠良氏:株式会社 戸田ソフトウェアオフィス
代表取締役
[場 所]
東京大学ものづくり経営研究センター
住所:東京都文京区本郷3-34-3本郷第一ビル8階
電話:03-5842-5501
(丸の内線本郷三丁目駅前みずほ銀行(本郷支店)が入っているビル8階
(最上階)です。
センターへの入り口は銀行側入り口とは反対側になります。)
地図 http://merc.e.u-tokyo.ac.jp/mmrc/access/index.html
[参加費]
・一般 2,000円 学生 100円
・GBRC会員は会員特典で参加費無料。
・MMRCスタッフ(MMRCの特任教員(教授、助教授、助手)、
特任研究員、MMRC関係学生)は参加費無料。
*GBRCの会計年度は1月〜12月になっております。
2009年度年会費のお支払い方は、お手数ですが、
http://www.gbrc.jp
「GBRCトップ」→「GBRCネット会員募集」より、
ネット会員登録をしていただくと
「会員登録いただき、誠にありがとうございます」
というメールが届きますので、そのメールのハードコピーをお持ちください。
年会費のお支払は銀行振込または当日会場でも現金で受け付けております。
ネット会員登録と年会費支払の確認をもちまして、
会員特典が受けられるようになります。
[連絡先]
田原佳代子
TEL:03-3443-7856
(勤務先 FreeGene株式会社)
E-Mail k.tahara@nifty.com
コンピュータ産業研究会ホームページアドレス(URL):
http://merc.e.u-tokyo.ac.jp/shintaku/comken/index.html
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第145回コンピュータ産業研究会出欠票(2009年10月14日開催)
いずれかに印を付けてください。
□一般 □学生 □GBRC会員 □MMRC関係者
□出席 □欠席
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