演目詳細 
7月5日
(月)
藤本 隆宏
東京大学大学院
経済学研究科教授
ものづくり経営研究センターとは
何者であるか
東京大学ものづくり経営研究センターが本郷三丁目交差点近くの一室で稼動を始めた。なんでこんなものが出来たのか。何を考えているのか。ざっくばらんにお話しましょう。
7月8日
(木)
新宅 純二郎
東京大学大学院
経済学研究科助教授
中国モジュール型産業でいかに戦うか:日本企業に提唱する3つの戦略
中国の急速な経済発展と中国企業の急成長の中で、日本企業はいかなる戦略をとるべきか。家電産業のケース分析をもとに、製品アーキテクチャの視点から検討する。
7月12日(月) 高橋 伸夫
東京大学大学院
経済学研究科教授
虚妄の成果主義から育てる経営へ
「育てる経営」とは何だろうか。寄席では、それを考え方や「思想」の問題としてとらえ、その違いが顕在化することになる四つの試金石を使って問題提起をしてみたい。
7月15日(木) 大鹿 隆
ものづくり経営研究センター特任教授
自動車産業は円高輸出差損と
悪魔のサイクルをどうやって克服したか
日本の製造業は衰退しているわけではなく、世界一流の企業が実に多い。自動車産業が如何にして円高と悪魔のサイクル(円高克服のためのコストダウンがさらに円高をまねく)を克服したかを語ります。
7月22日(木) 安田 雪
ものづくり経営研究センター特任助教授
ものづくり、人づくり−
階層の最底辺で能力主義は機能しない
日本のものづくりの現場を担う若年労働者。フリーターとの境界を危うく漂う彼らを、いかに守り育てるか。若年労働者を埋め込む社会と彼らの意欲の葛藤を語る人情伽。愛情と闘志をこめて語ります。
7月26日(月) 呉 在恒
ものづくり経営研究センター特任助教授
BTO(個別受注)方式は
なぜ難しいのか
自分で商品の装備やオプションを自由に組み合わせることができ、しかも出来るだけ早く、といった顧客のニーズにメーカーと販社が応えるのは難しい。デルのBTO方式などを話題に、解説したい。
7月29日(木) 富田 純一
ものづくり経営研究センター特任助手
超「顧客志向」の新製品開発
かねてより顧客志向の重要性が謳われてきたが、企業の新製品開発はもはや目の前の顧客の要望に応えるだけでは成功を収めにくくなってきている。実はこの問題を解く鍵は超「顧客志向」にあった。
8月2日
(月)
小川 紘一
ものづくり経営研究センター特任研究員
元 富士通(株)光ディスク事業部長
日本の光ディスク産業:
次世代DVDの勝者は誰か?
「光ディスク業界の開発競争や覇権争いをレビューながら成功事例の共通点を抽出し、次世代DVDで勝者となる日本企業の条件を、台湾・韓国・中国企業との関係で解説する。
8月5日
(木)
渡邊 泰典
ものづくり経営研究センター特任研究員
モジュール化:理論化の試み
生産や設計におけるモジュール化の重要性が認識されていますが、モジュールとは何かについてはまだ統一された答えはありません。いくつかの試みについてお話します。
8月23日(月) 小澤 茂幸
ものづくり経営研究センター特任研究員
よこはま大学ベンチャークラブ理事
困難な時代に・・・  
卓越した優良企業とは?
卓越した優良企業にはある共通の特徴がありそうである。これまで、多くの日本企業はその点でどうも欧米企業に比べ劣っていたようである。講師の種々の知見についてお披露目したい!
8月26日(木) 葛 東昇
ものづくり経営研究センター特任助手
モジュール化は産業発展のために
本当に望ましいのか?
日本自動車産業と中国オートバイ産業とを比較し、モジュール化は異なる産業発展のダイナミクスを導く可能性があることを指摘する。さらに、望ましいモジュール化の条件についても議論する。
8月30日(月) 安田 雪
ものづくり経営研究センター特任助教授
投資家が見るものづくり企業―
掲示板に降り注ぐ言説
自社のも他社のも何か気になるYahooの企業掲示板。掲示板への投稿パターンから、投資家の目から見た、ものづくり企業の類似性や競合関係を描きます。輸送機械か食料品か・・御題の業種は乞御期待。
9月2日
(木)
立本 博文
ものづくり経営研究センター特任助手
「ソフトウエア開発の測定法」と
その評価
1974年の「ソフトウエア危機」以後、システム工学を背景にしたソフト管理手法が大量に開発されました。何が論点になり、どう決着したのか。文系の視点でお話します。
9月6日
(月)
田中 正
ものづくり経営研究センター特任研究員
元 川崎三菱自動車販売(株)社長
ものづくりのカイゼン、販売営業活動への活用は?
「生産の現場と、お客様商売の営業活動は別だ・・」という社長が多い中で、神奈川県のトヨタ販売会社がカイゼンに取り組んだ。3年間で何が変わったか?
9月9日
(木)
善本 哲夫
ものづくり経営研究センター特任助手
家電の旧道・新道
日本の家電メーカーがものづくりで歩んできた道程は、目の前に行き止まりの表札が見えてきた? 新しい道を模索する運転手達の姿に目と耳を傾けてみましょう。
9月13日(月) 伊藤 洋
ものづくり経営研究センター特任研究員
元 ホンダエンジニアリング(株)
ものづくりから見たホンダの原点と進化
2輪車製造から4輪車製造さらにモビリティ企業へ。社会の変化を乗り越えて世界企業として認められるようになった原点を、ものづくりを通して分析してみる。
9月16日(木) 松井 幹雄
ものづくり経営研究センター特任研究員
拓殖大学商学部教授
トヨタ生産システムの源流
豊田喜一郎と大野耐一は、紡績の設計、生産技術のプロであった。彼等が描いた企業者的な自動車生産構想には、日本紡績業の影響がある。生産技術の拡散と工作機械メーカーの役割が注目される。
9月27日(月) 韓 載香
ものづくり経営研究センター特任助手
メーカーの企業史にみる
パチンコ産業の本当の面白さ
長者番付上位の企業家たち、彼らが作り上げた、量産的組み立て機械に共通するパチンコ機械の生産システムの特徴を、歴史の視点からみる。
9月30日(木) 大鹿 隆
ものづくり経営研究センター特任教授
日本製造業の得意技は裏の競争力と生産性向上なのだ 生産性分析で日本・米国の代表的企業の生産性を比較すると、トヨタはGMの2倍生産性が優れているという驚くべき結果であった。この生産性格差が日本企業の裏の競争力を支えている。