MMRC
IMVP−東京大学MMRC−法政大学自動車産業フォーラム2009
『世界金融危機と世界自動車産業のパラダイムチェンジ』
 
 
世界金融危機を境に自動車産業は予想もしなかった危機と大転換に直面している。

アメリカビッグスリーの凋落と政府救済という異常事態に加えて、それまで世界で高収益と市場シェアをあげ好調を誇った日本自動車メーカーまでが軒並み赤字をだし、欧州でも自動車メーカーは軒並み苦境に立たされその政府による救済が検討されている。このような世界同時不況という異常事態に直面し、自動車産業はその存在意義と社会の中で果たす役割を根底から問われることになっている。この危機を契機に自動車産業はどのような形で再建されることになるか。20世紀型の産業パラダイム大量生産−大量販売−大量消費と先進国主導のビジネスモデルの延長だけではたして未来を切り開いていけるかどうかが問われることになる。

これまで我々はリーン生産方式であるとか、いろいろな発展モデルで自動車産業のあるべき姿を追求し、最近ではグローバリゼーションや情報革命の果たす役割、サプライチェーンやモジュール化、サプライヤーシステムの進化、設計開発システムの進化・革新、部品調達のロジスティクス、工場生産システムの進化と海外移転、海外工場の自立化といった多面的な研究を行ってきた。これからは単なるその延長だけでなく、自動車産業のグローバル社会の中での果たすべき役割、未来を切り開く戦略と政策支援に目を向けねばならない。特に環境問題と環境技術に対し、これからの自動車産業がどのように挑戦しそれによる変質をとげるか。資源問題や新エネルギー問題、交通安全技術の将来等の社会的要請や課題にどうこたえるかといったこれからの大きなパラダイム転換を視野に入れ、自動車産業の再建と転換がそれぞれの地域でどう進む事になるかを展望せねばならない。
 
■ 日時
2009年3月6日(金) 9:30〜18:30

■ 場所
東京都千代田区富士見2-17-1 法政大学市ヶ谷キャンパス ボアソナード・タワー 26階スカイホール
キャンパスマップ  交通アクセス

■ 主催
東京大学ものづくり経営研究センター(MMRC)
法政大学イノベーション・マネジメント研究センター(RIIM)

■ 参加費
無料

■ 申込方法

終了いたしました。

参加を受け付けた方には、2月27日(金)までに、メールにて参加証をお送りいたします。当日、プリントアウトしてお持ちください。
*申し込み多数となりました場合、抽選とさせていただきますことご了承ください。

お問い合わせ:e-mail:info
mmrc.e.u-tokyo.ac.jp
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当日プログラム ※変更になる可能性がありますので、ご了承ください。
 
9:00-9:30 [受付]
9:30:-9:35 [開会のことば]
矢作 敏行  法政大学イノベーション・マネジメント研究センター 所長
         法政大学経営学部 教授
[セッション1]  司会 洞口 治夫 法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科 教授
                      法政大学イノベーション・マネジメント研究センター所員
9:40-10:20 下川 浩一  東海学園大学大学院経営学研究科 教授、法政大学名誉教授
『世界金融危機と世界自動車産業の地殻変動の意味するもの』
10:20-10:35 [休憩 15分]
10:35-11:15 John Paul MacDuffie ペンシルバニア大学ウォートンスクール 教授(米国)
『グローバル自動車産業におけるリーン生産方式とその進化と革新の行方』
11:15-11:20 [休憩  5分]
11:20-12:00 Glenn Mercer IMVPプログラムディレクター
『自動車危機の原因:企業行動の歴史的分析から』
12:00-13:15 [昼食 75分]
[セッション2]  司会 延岡 健太郎 一橋大学イノベーション研究センター 教授
 
13:15-13:55 Bruce Belzowski ミシガン大学交通研究所 主任研究員(米国)
『デトロイト ビッグスリー危機の教訓とその再建の可能性』
14:00-14:40 Bruno Jetin パリ・ノール(第13)大学教員、GERPISA研究員(フランス)
『アジア新興国の自動車産業の将来とサステイナブル成長モデル』
14:45-15:25 Susan Helper ケース・ウエスタン・リザーブ大学教授
『米国自動車危機とサプライヤー・マネジメント問題 』
15:25-15:45 [休憩 20分]
[セッション3]  司会 近能 善範 法政大学経営学部 准教授
                       法政大学イノベーション・マネジメント研究センター所員 
15:45-16:25 金 基燦 韓国カソリック大学経営学部 教授(韓国)
『韓国自動車産業:歴史に根差す進化の軌道』
16:30-17:10 Christophe Midler エコール・ポリテクニーク 経営学研究所 ディレクター(フランス)
『日欧の自動車先行技術開発:国際比較研究』
17:10-17:20 [休憩 10分] パネル設営
17:20-18:20 パネル討論
テーマ:自動車不況下で現場はどのように適応しているのか
司会  武石 彰 京都大学大学院経済学研究科 教授
参加者 藤本 隆宏 東京大学経済学研究科教授 ものづくり経営研究センター センター長
      Mari Sako  オックスフォード大学 サイード・ビジネススクール教授
      Elsie Charron フランス国立科学研究センター 研究員
 他(未定)
18:20-18:30 [閉会のことば]藤本 隆宏 東京大学経済学研究科教授 ものづくり経営研究センター センター長