東京大学大学院経済学研究科 経営教育研究センター
経営教育研究センター 東大アウトリーチ企画:MERC丸の内院生ラウンジ
東大アウトリーチ企画:MERC丸の内院生ラウンジ
経営学サロン

経営学の研究者が登壇し、その分野に関心がある参加者とラウンドテーブル方式でインタラクティブなセッションを行います。
日々感じる経営学に関する疑問や今までのラウンジで感じた不明点を解消しましょう。
一部、対談形式を採用することがあります。

企画内容
東大経営の伝統は実証研究にあります。どんなに面白い概念やどんなに新しい理論であっても、必ずどこかの企業、どこかの現場で起こっている事実(fact)に基づいて組み立てられ、主張されています。他方、「MERC丸の内院生ラウンジ」で紹介される理論や概念は難解だったり、抽象的(すぎるよう)に見えたりします。なぜ実際の企業の調査に基づいている研究の成果が、実際に企業で働いている方にはそのように見えてしまうのでしょうか。なぜ経営の実際と、学問的な成果が懸け離れているように見えてしまうのでしょうか。
それは研究者が独自の問題の立て方、問題への取り組み方を大学院で学ぶからです。そのため、企業や現場で起こっている同じ現象を実務家と研究者が見ても、研究者は実務家と違う方向に考え始めてしまいます。結果として出てくる主張や概念、理論が違ってくるのです。
そうであるならば、企業の中の現象を見たときに研究者がなにを考えるのか―いかに問いを立て、それに答える方法の思考実験をするのか―が分かれば、実務家の皆さんと研究者の「思考の分かれ道」が明らかになると言えます。思考の分かれ道を知ることによって、難解な理論やわかりにくい概念の出自も推し量れることができて経営学をもっと身近に感じられるように思います。こんな風に考えて、「経営学サロン」では研究者の問いの立て方、問いに答える方法に関する思考実験を「実演」したいと思います。
実は、研究者はそうしたことをゼミや講義はもちろん、院生室の片隅で先輩や同僚、後輩と「いまなにやっている。それってこういうことかな」って話すことで身につけるからです。そんな院生室の(ゴージャスではないものの)サロンのようなところで日々行われている学びを、丸の内に再現したいと思います。
これからのイベント
「経営学サロン」はご好評の内に全講義を終了いたしました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
これまでのイベント
2016年9月29日(木) 19:00〜20:30
*終了しました*

第1回:問題意識(Research Question)の立て方―「なにを問題とするか」

講師:
生稲史彦(筑波大学システム情報系 准教授)

概要:
企業の中で生じる現象を素材にして研究者がいかに問題を立てているのかを実演します。講師側は営業部門を研究対象とした場合にどのような問題の立て方をするのかを考えてみたいと想定しています。日本の営業部門は企業のパフォーマンスを向上させるために重要な役割を果たすと考えられますが、そのマネジメント、他部門との連携など多くの課題を有していると考えられるからです。


2016年10月6日(木) 19:00〜20:30
*終了しました*

第2回:問題意識(Research Question)への取り組み方―「問題をいかに「測る」か」

講師:
生稲史彦(筑波大学システム情報系 准教授)

講義概要:
第1回で設定した「問題」に答えるためにいかに事実(fact)を収集するのかを実演したいと思います。研究者が一見難解な論理や馴染みの薄い言葉(概念)を使用する一つの理由はより厳密な「測り方」にこだわりを持っているからです。既に立てた問いに答えるためになにを、いかに、どのようにして測定する計画を立てるのかを、営業部門に関わる問題設定を前提に考えてみたいと思います。



copyright(c) the University of Tokyo