東京大学大学院経済学研究科 経営教育研究センター
経営教育研究センター 東大アウトリーチ企画:MERC丸の内院生ラウンジ
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経営学サロン

経営学者に、近年の研究動向についてトピックを取り上げて紹介していただきます。
経営学者の実際の研究プロセス、定性・定量研究における最新の理論紹介を致します。
経営学的に事象を分析するとはどのようなことであるか、理解できます。

これからのイベント
経営学サロンのすべての講演は終了いたしました。ご来場いただきありがとうございました。
これまでのイベント
2017年11月2日(木) 19:00〜20:30

第1回:研究の舞台裏:現場研究における試行錯誤

講師:
福沢光啓(成蹊大学経済学部・准教授)

要旨:
調査・研究の成果である論文や著書が、実際に、どのようなプロセスを経てつくりあげられているのかについては、「はしがき」や「あとがき」などで触れられることはあっても、その多くが語られることはありません。当然ですが、論文の場合にはその傾向は顕著です。もちろん、論文・著書における「方法」パートでは、当該研究が妥当性をもって行われたことを保証するために必要な情報は書かれています。しかし、自分が研究を進めていくにあたって知りたいのは、実際に何をすればよいのか、どのように研究が進んでいく(停滞する)のかということの具体的なイメージではないかと思います。
今回は、開発や生産の現場に関する研究を進めていく際に直面するさまざまな課題と学びについて、「研究の舞台裏」を皆さんと共有しつつ、実り多い研究を進めていくために必要なことについて一緒に考えていきます。
 

略歴:
2004年3月小樽商科大学商学部卒業、2009年3月東京大学大学院経済学研究科博士課程を単位取得退学、同年4月東京大学ものづくり経営研究センター特任助教、2011年4月より成蹊大学経済学部専任講師を経て、2014年より現職。

主要業績:
福澤光啓 (2013)「ダイナミック・ケイパビリティ」, 組織学会編 『組織論レビューU』,pp.41-84, 白桃書房.
福澤光啓 (2013)「デジタル複合機:志向性の異なる複数機能の統合」, 藤本隆宏編 『「人工物」複雑化の時代:設計立国日本の産業競争力』, pp.281-308, 有斐閣.
福澤光啓, 稲水伸行, 鈴木信貴, 佐藤祐樹, 村田香織, 新宅純二郎, 藤本隆宏 (2012)「奔走するリーダー:環境変動に対する自動車組立職場の適応プロセス」『組織科学』46 (2), pp.75-94.

個人ページ
http://www.mfukuzawa-lab.net/


2017年11月9日(木) 19:00〜20:30

第2回:あれもこれも経営学研究?:最近の研究論文から学ぶ定性研究の手法と意味

講師:
佐藤秀典(筑波大学ビジネスサイエンス系・准教授)

要旨:
みなさんは、経営学の研究と聞いたときどのようなものを想像するでしょうか?経営学では、「数字」のデータを統計的に分析するといった研究が数多く行われています。しかし、そういった研究ばかりというわけでもありません。「見る」、「聞く」といったシンプルなアプローチでデータを集め、分析するといった「定性的」と呼ばれる手法を用いた研究もあります。
 今回は、経営学の様々な分野からちょっと変わったタイトルの論文を集めてご紹介します。タイトルだけでは中身が想像できないような論文を見ていきながら、定性的な研究はどのように行われているのか、どんなことができるのかといったことをお話します。それにより定性的研究の面白さについて少しでも触れていただければと思います。
 

略歴:
2010年3月 東京大学大学院経済学研究科博士課程企業・市場専攻単位取得退学
2010年4月〜2012年3月 東京大学ものづくり経営研究センター特任助教
2012年4月〜2014年3月 長崎大学経済学部准教授
2014年4月〜2017年3月 横浜国立大学国際社会科学研究院准教授
2017年4月〜現在 現職

主要業績:
Sato, H. (2012). Routine-based view of organizational learning and mechanisms of myopia. Annals of Business Administrative Science, 11, 45-54.
佐藤秀典 (2013)「組織アイデンティティ論の発生と発展―「我々は何者であるか」を我々はどのように考えてきたのか」組織学会編『組織論レビューU』(pp.1-36). 白桃書房.
佐藤秀典 (2013)「ルーチン形成における管理者の認識とパワー-自動車販売現場における管理者の役割-」『組織科学』47(2), 47-58.


2017年11月16日(木) 19:00〜20:30

第3回:ネットワークの視点から見るリーダーシップ:最近の研究論文から学ぶ定量研究の手法と意味

講師:
若林隆久(高崎経済大学地域政策学部 准教授)

要旨:
AIやビッグデータが喧伝される昨今、データ・リテラシーの重要性が高まってきています。高度な分析手法を自らの手で実行できる必要はありませんが、分析者からの報告を理解して経営に役立てること、そして直観に反するおかしな点があれば臆さずに指摘できることが求められます。 そこで、本講義では、リーダーシップをメンバー全員に関わる問題としてネットワークの視点から捉える最近の研究論文を取り上げ、リーダーシップ論に関する説明も加えながら、統計分析で何のために何をしているのかを解説します。「そもそもリーダーシップって何だろう?」「回帰分析ってたまに聞くけれどもよくわからない」といった初学者向けに、最近の研究論文を取り上げつつも「今さら聞けないリーダーシップ論&統計学」という内容を送りします。※ 本講義で取り扱う内容はあくまで初学者向けです。

略歴:
2014年3月 東京大学大学院 経済学研究科 経営専攻 単位取得退学
2014年4月〜2017年3月 高崎経済大学 地域政策学部 講師
2017年4月〜現在 高崎経済大学 地域政策学部 准教授

主要業績:
「ファッション・アパレル産業におけるメーカー・サプライヤー関係:能力の発見・育成とセレクション」『組織学会大会論文集』単著, 第5巻第2号, 2016年
「戦略的提携ネットワークの形成要因:産業要因か、企業要因か、ネットワーク要因か?」『組織科学』共著, 第47巻第1号, 2013年
Inamizu, N. and Wakabayashi, T., "A dynamic view of industrial agglomeration: Toward an integration of Marshallian and Weberian theories", Annals of Business Administrative Science, Vol.12, 2013
「職場におけるパーソナル・ネットワークとパフォーマンス:コールセンターの事例から」『組織学会大会論文集』共著, 第2巻第1号, 2013年
「企業ポイント交換市場の構造と形成」『組織科学』単著, 第42巻第2号, 2008年



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